物には名前があります。
ことばを教えていく時には身の回りの物や興味のある物、好きな食べ物、乗り物など、物には名前があるという事を教える必要があります。
先日、個別レッスンで親御様が「療育に通っているのですが、発語がまだなのでジェスチャーなど要求を出す練習を毎回行っているだけで、先に進みません。
でも、家庭での知育を始めてから認知力が上がって物の名前が分かるようになり、指示が通りやすくなりました。」とおっしゃっていました。
そして、療育先の先生から「物の名前が分かるようになっていて驚きました。」と言われたそうです。
確かに要求を出す事は大切ですが、発語がないイコール何も分からないと考えている療育者がいるという事に、私は疑問を感じずにはいられません。
物には名前があり、それを教えていく事はことばへの導きに必須です。
私自身も息子を療育に連れて行っていた時に「ことばは氷山の一角だから、まずは非言語コミュニケーションを訓練していきましょう」と言われた事がありますが、しっくりとこなかった事を覚えています。
発語がなかなかという場合でも、理解が出来ない訳ではありません。
まずは、子ども自身が思わずしゃべってみようと思うような雰囲気作り、そしてことばを導くために、認知力を上げていく事はとても大切な事であると私は思います。